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MTさん
 
誰が発明したのか知らないが、インターンシップというのはすごいシステムだと思う。まだ職歴を持たない大学生が、インターン先で雇用されるための糸口として、または就職につながる職歴を持つという目的のもとにタダ働きする?それがアメリカ流「インターンシップ」の定義だ。
もちろん大企業でのインターンは資格要件が厳しいし、学生を使ったマーケティング効果などを考えたいわゆる「インターンシップ」が展開されているのだろうが、当然院卒者やMBAがひしめき合う中でポジション争いをすることになる。そういう意味では日本よりずっと学歴・資格と経験がものを言う社会だ。まず人生最初の借金をして大学に進学し、院に進み、夏休みは(多くは無給の)インターンで経験を積む・・・というのが一般的な学生の姿のようである。

そんなわけで、インターン関連で出会う学生や院卒者の多くは、20代前半から後半、各地からインターンのために企業に集まってきている若者たちだ。インターン先を探してインタビューを受け、受け入れ先との段取りをしつつ1、2週間で住みたい場所に手ごろなルームメイトを探し当て、移動手段を確保しつつ荷造りし、やっとできた友達に別れを告げ、引っ越したあとは至急スーパーと駅やバス停を探し当てながら、また新しい知り合いを探す。ということを20歳前後から行っているのである。タフにもなろうというものだ。友人の怪しげな解説によれば、アメリカ人の80%は片田舎の生まれた町にずっと住み、そこで大学に進み、就職してそのまま一生を終えるらしいが、一方で、スーツケース1つで職を求めて転戦する姿はたくましい。日本のリクルートスーツでの一斉面接が、駅で急行待ちをしている団体旅行者のようなものだとすれば、まだ手に入れていないキャリアを探し当てる西部開拓者のイメージかもしれない。次はニューヨークに行く、「Hopefully, they will hire me!」と言った彼女もまだ20歳そこそこ、この国の広さ、物理的にも広いけれども、社会や精神構造にもフロンティアはまだ残っているのかもしれないなどと思ってしまったくらい、ちょっと印象的な言葉だった。

「アメリカに来たからといって何が変わるわけではない、結局日本の生活の延長にあるに過ぎないんだから」と言った人がいたが、その気持ちは本当によくわかる。変化するのは自分であって、どこに住んで何をしようと生活習慣や人間関係の作り方といった個性はあからさまに出るものだ。制度としては、ワーキングホリデーよりもオフィス志向であるJ-1でのインターンシップは、旅行者よりもちょっと異なる世界を垣間見ることができるかもしれない。(全文を読む
 
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